階段助っ人隊

階段昇降助っ人隊当団地の3、5階建てにはエレベーターは設置されていません。また、8、11階建てはエレベーターは設置されていますが各階止まりではありません。今後、車いすでの階段の昇降は必要不可欠になることでしょう。
そこで、サポートクラブは着々と準備を重ね階段助っ人隊を発足しました。段助っ人隊とは、自走式の車いすを後ろ向きに使用して、3人1組で階段の昇り降りをお手伝いする活動会員です。以下、実際の作業を紹介します。
階段助っ人隊が使用している、オリジナルのサポート機具も紹介します。

昇降の手順

上り

階段昇降助っ人隊まず、車いすに人が乗った状態で車いすをハンドル側に傾けます。その状態を保ったまま、ハンドルを握った2名が合図にあわせて一段づつ力を合わせて引き上げます。
下側の一人は車いすが左右にぶれないように、車いすの「足のせ」のあたりをささえます。また、乗車している方の表情に注意し不安を与えないよう声をかけてあげてください。


下り

上りと同様、車いすを傾けた状態で合図にあわせて一段ずつゆっくり下ろしますが、力を緩めすぎると落下を止められなくなってしまい大変危険です。一段づつ確実に停止させます。この時合図を出すのは下側の一人が乗車している方の表情を確認しながら行った方がよいでしょう。

なぜ車いすを傾けるのか

車いすの接地点平坦な所では、荷重はメインとサブの2つのタイヤでささえ、重心はその間にあります。

階段では接地点が階段の角になりますので、メインのタイヤだけで荷重をささえることになります。

階段での車いすの倒れようとする力車いすを水平のまま上げようとすると、重心と接地点の角度Aが大きくなり、接地点を中心に倒れようとする力が大きく発生し、引き上げる力はより多く必要になります。
この力を減少させるため、車いすをハンドル側に傾けます。

車いすを傾けるほど、倒れようとする力は減少しますが、ハンドルと階段の距離が狭まり、引き上げる力を入れづらくなります。実験の結果、傾きは20度程度が最適かと思われます。

階段での車いすの倒れようとする力

なぜ、自走式の車いすを使うのか

階段と車いすのタイヤ比較タイヤの径が大きい方が階段にそって引き上げやすくなります。タイヤの径の小さな介助型では上り始めは垂直な動きになるため、階段にそって引き上げることはできませんでした。

車いすタイヤ比較左が自走型、右が介助型。タイヤの径は大分違います。